基本情報 §
- 確認年月日: 2008年9月1日
- 状態: 公園、一般道路等 (1937年以後、地下を含め送水には使用されていない)
- 種別: 玉川上水跡地
- 名称の由来: 一般的に広く使用されている名称
位置 §
A点より手前は、水路跡が明瞭な形で残っていないのでラインを引いていない。
A~B点は公園となっている。
B~C点付近は商店街となっている。
C~D点は古い住宅が所狭しと並んでいて、まるで数十年昔に戻ったかのような感じを味わえる。
D点以降は立派な道路となっていて、南側には公園も続いている。
A点を西から撮影 §
D点を西から撮影 §
備考 §
1898年、淀橋浄水場が完成したが、その際に淀橋浄水場へ送水することを目的に同時に作られたのが玉川上水新水路。和泉より旧水路から分岐し、甲州街道とほぼ並行に北側を通り、淀橋浄水場に至った。土地が低いため、旧水路は大きく迂回したが、新水路は盛り土によって高さを確保して直線的に送水した。しかし、1923年の関東大震災で新水路の一部が崩壊した。1937年、和泉より淀橋浄水場まで、甲州街道直下に導水管を設置し、この新水路は廃止された。跡地は公園、道路、住宅などに使用されているが、暗渠ですらなく完全に「水」と縁が切れた土地であるため、無計画、無秩序に使われている感は否めない。
C~D間は、特に無秩序感が大きいが、このあたりはその手の古い町並みを愛好するマニアに有名であるらしい。
この新水路周辺にある6号通り商店街など数字が付いた名称は、新水路建設時に水路を横切る形で作られた通り(番号で呼ばれた)の名残である。地元住民の間では、X号通りのような呼び名は生活に密着し、定着した言葉となっている。
変更履歴 §